7月のイベントといえば七夕!
でも、七夕の事ちゃんと知っていますか?
願い事を叶えるのは誰?
短冊の色の意味は?
きちんと七夕について学んで、願い事を叶えましょう!
下記クリックでお好きな項目に移動します♪
七夕の願い事は誰が叶える?織姫?天帝?
七夕といえば織姫と彦星ですが、願い事を叶えてくれるのはこの2人なのでしょうか?
実はいくつか説があります。
* 織姫が願い事を叶える
* 天帝が願い事を叶える
* 誰も願い事は叶えてくれない
では、1つずつ説明していきますね!
織姫が願い事を叶える
願い事は織姫が叶えてくれる説
これには制限があり、なんと
“織物や裁縫などの手習いが上達しますように”
この願い事しか叶えてくれませんw
理由としては七夕の由来でも詳しく説明していきますが、織姫は名前の通り織物が得意なんですね。
もともとはそれにあやかり、自分も上達できるように願い事をするものだったんですよ。
そして、実際には織姫が”願い事を叶える”のではなく、織姫のように織物や裁縫ができるようになると、上達を誓うものなんですね。
天帝が願い事を叶える
天帝が願い事を叶える説
天帝というのは、織姫のお父さんです。
そして、織姫と彦星が条件付きで年に一度しか会えなくなってしまったのは天帝の力によるもの。
つまり、天帝様はとってもすごいお方なんです。
しかし、力があるからといってみんなの願いをなんでもかんでも叶えてくれるわけではありません!
織姫と彦星を引き離したように、天帝はきちんとした働きや努力をしない人は好まないのでしょうねw
ということで、天帝は自分で願いを叶えようと努力している人の願いを叶える手助けをしてくれるという事なんですね。
実は誰も願い事は叶えてくれない
実は誰も願い事は叶えてくれない説
織姫や天帝の話でもわかるように、七夕の願い事を”叶えてくれる”という存在は実はいないんですよね。
つまり七夕での願い事は誰かに叶えてもらうわけではなく、自分で叶えるためにがんばる行事という事です。
七夕の願い事=願掛け・目標・決意表明
こんなイメージで考えるといいと思います!
七夕の由来や意味はなに?
七夕とは
織姫と彦星が会える日
願い事を短冊に書いて叶えてもらう日
というのが”七夕の行事”として多く知られていますが、どのようにこの七夕が始まったのか由来や意味を説明していきますよ!
とはいえ、七夕の由来もいくつかあるんです。
* 織姫と彦星の星伝説
* 乞巧奠(きっこうでん)のお祭り
* 棚機(たなばた)の行事
では、1つずつ説明していきますね!
織姫と彦星の星伝説
七夕の織姫と彦星の星伝説。
年に1度しか会えないのにお互いを想い合うロマンティックなお話♡
に感じますが。。。
実はこの話って、2人の行いが原因で罰を受けることになった結果なんですよね(゚Д゚;)
元々は働きものだった織姫と彦星。
でも、2人が出会って結婚したことをきっかけにお互いのことに夢中になり、2人はまったく仕事をしなくなってしまったんです。
見かねた織姫の父親である天帝が2人を天の川を挟んだ西と東に離れた場所へ引き離してしまいます。
これで、目を覚ました2人はまた仕事をするだろう…。
と思いきや!
2人は泣いてばかりで、一向に仕事をしません(´゚д゚`)
そこで天帝は、一生懸命働くことができたら年に1度、7月7日に会うことを許すんです。
それから2人は以前のように真面目に働くようになったのでした。
と、なぜこの星伝説が生まれたのか。
織姫はこと座のペガ
”養蚕や裁縫を司る星”
彦星はわし座のアルタイル
”農業を司る星”
として実在する星なんですね!
この2つの星が旧暦の7月7日の夜に天の川を挟んでもっとも輝くために中国でこの伝説が作られたと言われているんです。
>>七夕を子供に理解させる伝え方は?2歳児には説明を簡単にしよう!
乞巧奠(きっこうでん)のお祭り
乞巧奠(きっこうでん)とは、中国で行われていた祈りのお祭りです。
裁縫の上達(巧)を願う(乞)もの。
星伝説では織姫と彦星がお互いの願いによって年に1度ですが、再び会えるようになりました。
(働いてもらうために願いを叶えたのは天帝様ですが…)
この星伝説から、女性の願いである、裁縫が上達するように祈るお祭り
”乞巧奠(きっこうでん)”
が生まれました。
これは7月7日に織姫と彦星が会えるように願いながら女性たちが7本の針の穴に美しい彩りの糸を通し、捧げものを庭に並べて裁縫の上達を願うものです。
棚機(たなばた)の行事
棚機(たなばた)とは古い日本の行事です。
そもそも七夕を”たなばた”と読むのは変だと思いませんか?
本来は
七夕=しちせき
と言われていました。
そして、棚機の行事とは
女性が着物を織って棚にそなえ、神様に秋の豊作を祈ったり、人々の汚れをはらう
というものです。
選ばれた女性は「棚機女(たなばたつめ」と呼ばれ、川などの清い水辺にある機屋(はたや)にこもって神様のために着物を織ります。
そのときに使われたのが「棚機」という織り機です。
この行事は中国から七夕の節句が伝わる前から7月7日に行われていました。
なので、七夕の節句と棚機の行事が合わさり、七夕を”たなばた”と呼ぶようになったと言われています。
七夕の由来まとめ
つまり七夕とは
星伝説から織姫と彦星が会えるように願ったり、女性が主に織物や裁縫の上達を願う乞巧奠の祭りが元。
それが日本に伝わり、棚機の行事と同じ7月7日に行うものだったので、七夕(しちせき)と棚機(たなばた)が混ざり
七夕=たなばた
となった。
という事ですね。
では次に、短冊に願い事を書いて笹竹に吊るすようになったことについて説明していきますね!
七夕に願い事をする理由は?短冊の色に意味があるのはなぜ?
七夕の由来はわかりましたが、なぜ七夕に願い事を短冊に書いて笹竹に吊るすようになったのでしょうか?
奈良時代に乞巧奠が星伝説と共に日本に伝わると
宮中の行事
として、行われるようになります。
そもそもは乞巧奠と同じように織姫と彦星が会えるように願ったり、女性が主に織物や裁縫の上達を願うものでしたが、江戸時代からは庶民にも広がり、男性も行うようになりました。
そして徐々に梶の葉に和歌を書いたりと、文字を書くことによって、書道の上達なども願うようにもなったのです。
それが、梶の葉のかわりに五つの色の短冊に色々な願い事を書いて笹竹につるし、星に祈るお祭りと変わっていき、今の七夕の形になったのですね。
七夕の短冊の色に意味があるのはなぜ?
現代では
どんな願いを書いても良し。
いつく願っても良し。
と、自由なものとなった七夕の行事ですが、実は短冊の色には意味があるんですよ。
それはなぜかというと
もともとは乞巧奠のお祭りの際に果物などの供え物の他に、五色の布や糸が捧げられていました。
この五色の配色は中国の五行説から
万物は
木・火・土・金・水
の5種類の元素からなるという自然哲学の思想があり、それぞれに
青(緑)・赤・黄・白・黒
の5色が当てはめられているんです。
七夕の由来である乞巧奠のお祭や五行説から短冊の色はこの5色とされているんですね。
そしてこの5色の短冊は願い事によって使い分ける必要があります!!
七夕の短冊の色の意味は?色別に願い事を使い分けよう!
七夕の5色は上記で説明したように
青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)
の5色ですが、黒は縁起が悪いとされていたため代わりに紫が使われるようになりました。
では、色別に願い事の種類を中国の五行説から説明していきますよ!
*青(緑)*
青は木です。
木=樹木の成長する様子を象徴
成長に関する願い事
*赤*
赤は火です。
火=光輝く炎の様子を象徴
両親や先祖に感謝をする事
*黄*
黄は土です。
植物の発芽を象徴
人間関係に関する願い事
*白*
白は金です。
鉱物・金属を象徴
規則や義務を守る達成の願い事
*黒*
黒は水です。
和泉から湧き出る水を象徴
学業に関する願い事
自分の願い事に合った色の短冊を選ぶことで、より願い事が叶いやすくなるといいですよね!
まとめ!
七夕って単純に織姫と彦星が会える日、短冊に願い事を書く日って思っていましたが奥が深い行事だったのですね!
願い事をするといっても、決意表明のようなものなので、七夕を機に自分の願いに向かって努力していくのもいいかもしれません(^^)!